ショルダーホン

 修業した工務店で2、3年経った頃、私にも携帯電話が貸与されました。社長のおふるで、ずしりと重く、ショルダーバッグの様に肩に掛けて持ち歩くという代物でした。あまり覚えていませんが、まず電波の中継基地に電話してから相手先の電話番号をダイヤルする方法だったような気がします。電波の入りも悪く、まともに通話出来るのはまれでしたが、それを逆手に取り、社長から電話がかかってきて都合の悪い事を訊かれると、聞こえているのに 「もしもーし、はぁ?ちょっと聞こえません。あれぇ?電波の入り悪いなぁ」と とぼけておりました。あれから20数年。そしてこれから20数年後、携帯はどうなっているのでしょうか。末恐ろしいような気もします。